[MDM][iOS] 監視モード(Supervised Mode)の事前準備
1.監視モード(Supervised Mode) について
監視モード(Supervised Mode)とは、iOS 端末に対してより高度な MDM 管理を実装するための機能です。
監視モードの利用には事前準備が必要となります。
2.事前準備
2.1.D-U-N-S(Data Universal Numbering System) 番号の取得
- D-U-N-S 番号は企業識別コードであり、Dun & Bradstreet (D&B) が各企業に9桁の固有番号を割り当ててデータベースに保存します。
- Appleでの企業識別やApple Business Manager 企業 ID の発行のためには D-U-N-S 番号を取得する必要があります。
- D-U-N-S 番号をの取得またはや検索するためには 東京商工リサーチ🔗 へご確認ください。
2.2.Apple Business Manager 使用のための組織登録
Apple Business Manager (以下、ABM) に組織情報を登録し、ABM 組織 ID を取得します。
ABM 組織 ID を取得し、ABM サービスへアクセスすることで MDM 管理ソリューションにおける自動デバイス登録の構成、
必要なコンテンツなどの利用ができるようになります。
>> ABM 組織情報登録フォーム🔗
✔ 参考
ABM 組織情報の登録時に必要な情報をあらかじめご確認ください。
ABM に登録されるアカウント (組織登録アカウント、組織ユーザーアカウント) はすべて
携帯電話のSMS による2段階認証が行われます。SMS を受信できる携帯電話をご用意ください。
<組織情報入力画面>
- 組織の登録に必要な情報:組織名、D-U-N-S 番号、電話番号
- 登録者情報:氏名、勤務先メールアドレス、担当/役職名
- 確認用連絡先情報:ABM 約款の締結が可能な IT責任者情報 (CIO、CTO、購買部門の役員、法務担当者など) / 登録確認のため、Apple から確認用連絡先に連絡が行きます。
詳細につきましては ABM ユーザーガイド🔗 をご確認ください。
2.3.ADE (Automated Device Enrollment) を利用してデバイス購入
ADE とは、iOS デバイス導入時に必要な初期設定 (キッティング) を簡略化できる自動デバイス登録プログラムです。
ADE を利用するためには、ABM 専用デバイス(=DEPデバイス)をApple 製品取扱店、
またはABMに参加している携帯電話会社のリセラーから購入してください。
その際に、ABM 組織IDの提示が必要となります。
購入が完了すると、
- Apple 製品取扱店で購入された場合は「Apple お客様番号」
- ABMに参加している携帯電話会社のリセラーで購入された場合は「販売代理店番号」
が発行されます。
2.4.ABMにDEPデバイス登録
「Apple お客様番号」もしくは「販売代理店番号」をABMに登録すると、
購入したデバイス情報が販売元からApple に送信され、 ABM 上で確認できるようになります。
- Apple Business Manager 🔗 にログインします。
- ABM で、[アカウント] > [環境設定] を選択します。
3. 「MDMサーバーの割り当て」 を選択して、お客様番号 > [編集] をクリックします。
4. Apple お客様番号または販売店番号を選択し、番号を入力して [追加] をクリックします。
5. 右上の [完了] をクリックして保存します。